労働基準法改正とは?企業が今から備えるべき実務ポイント
労働基準法は、すべての企業が守るべき労働条件の最低基準を定めた法律です。
この労働基準法について、改正が検討されており、企業の労務管理に大きな影響を与える可能性があります。
近年は、人手不足の深刻化や働き方の多様化を背景に、長時間労働の是正や、働く人の健康確保がより重視されています。
今回の労働基準法改正も、こうした社会の変化を踏まえた内容となる見込みです。
労働時間管理の見直しが大きなテーマに
来年の労働基準法改正で特に注目されているのが、労働時間管理の在り方です。
これまでの制度では、形式上は長期間の連続勤務が可能となる場合があり、現場では過重労働につながるケースも見られました。
今後は、連続勤務の制限や、勤務間インターバル(終業から次の始業までの休息時間)の考え方が整理され、企業に対してより適切な休息確保が求められる可能性があります。
シフト制や交代制勤務を行う業種では、勤務表の作成方法そのものを見直す必要が出てくるでしょう。
法定休日の明確化と割増賃金への影響
労働基準法では、法定休日の付与が義務付けられていますが、実務上は曖昧な運用になっている事業所も少なくありません。
来年の改正では、法定休日を就業規則などで明確に定めることの重要性が、より高まると考えられます。
法定休日が不明確なままだと、休日労働の判断や割増賃金の計算を誤り、未払い残業代トラブルに発展するリスクもあります。
この機会に、就業規則や賃金規程を見直しておくことが重要です。
多様な働き方に対応した労務管理へ
副業・兼業、テレワーク、フレックスタイム制など、働き方はますます多様化しています。
来年の労働基準法改正では、こうした働き方を前提とした実態に即した労務管理が求められる方向に進むと考えられます。
特に企業側には、自社での労働時間を正確に把握し、適切に管理する責任がこれまで以上に求められます。
企業が今から準備しておくべきこと
改正内容がすべて確定していなくても、今からできる準備はあります。
- 労働時間・休日の管理方法が法令に沿っているか確認
- 就業規則・36協定の内容が実態と合っているか点検
- 管理職が労働基準法の基本ルールを理解しているか
労働基準法改正は、単なる法対応ではなく、働きやすい職場づくりと人材定着につなげるチャンスでもあります。
まとめ
予定されている労働基準法改正は、長時間労働の是正と健康確保をより重視した内容になる見込みです。
「まだ先の話」と考えず、今から少しずつ準備を進めることが、将来の労務トラブル防止につながります。
不安がある場合は、専門家のサポートを受けながら、自社に合った対応を検討していきましょう。
